アナログ派は中途半端なIT活用はしない方がマシ

今日は、IT活用について徒然に書いてみたい。

今どき、なんらかでITを仕事で使っていな人はほんどいないと思う。

少なくとも、現役世代であれば、最低スマホを持っていて、メールのチェックをしたり、SNSのメッセージ機能を使っていると思う。

今であれば、こういう利用をIT活用と呼ばず、DX(デジタルトランスフォーメーション)レベルがIT活用であると喧伝したり、踊らされている人も多い。

例えば、建設工事現場で、この数年、ipadなどを利用した工事の進捗管理、品質管理などが劇的に進んだ。これは、通信の発達のおかげと言っても過言ではない。

現場の写真をタイムリーに本部や関係者と共有するだけでも仕事の質は劇的に変わる。

日本のようなアナログ経済立国は、こういう簡単なIT活用で劇的に仕事が変わることは幾らでもある。それは概ね中小企業の現場や第一次産業の仕事であることは言うまでもないことであるが。

IT活用は、加速度的に一気に拡がっている。

私達が知らないところでも世界中でIT活用は進展する一方だ。

イメージで言えば、世界中に張り巡らされている道のようなものだ。飛行機で飛んでみると分かるが、人間が住んでいるところで道のない場所はない。舗装されているかどうかではなく、人が歩く道は必ず存在する。

ITの環境は、この状態に近づいていると言っても過言ではない。

5Gで象徴されているが高速通信は、高速道路と考えればよい。当然、ITの高速道路は無制限に早くなる。舗装された一般道が今ならwifiぐらいでちょうど良い。これから未舗装の世界中のITの道が、通信で舗装化されていくだろう。

結局、DXと言う言葉を仮に使うなら、人類の最大のメリットは世界中に張り巡らされていくだろう通信のインフラである。

世界の道の完全舗装化は地球の傷み具合を考えると永遠にあり得ないだろう。残念ながら、今の経済メカニズムの建設は、地球を痛めることにしかならない。

一方、通信の方は、ますますテクノロジーが発達すれば、世界のかなりの部分がつながるようになると思う。もちろん、国力や経済力により、通信の早い遅いはあると思うが。

私は、世界の人がコミュニケーションでつながることが出来、様々な現場の情報が見える化されれば、世界は劇的に変わると確信している。

合わせて、記録される社会が、健全な人間の行いを促進する。

コミュニケーションと見える化が、ここ10年のIT活用の最大のメリットだと思う。

便利や快適さの追求は、人間の欲が源泉なので、これはきりがない。だからこそ、シンプルにIT活用を健全なところに第一優先で活用するべきなのである。

私は、20年以上前に発刊した拙著“だから中小企業のIT化は失敗する”で、仕事ができない人はITを使わないほうが良い。先に仕事のスキルアップをしてからでないと余計仕事の生産性や効率が下がると書いた。

一方で、仕事がもともとできた人は、IT活用することによってその当人の影響できる仕事の範囲は劇的に広がると書いた。

あれから、テクノロジーは確かに進化した。通信回線も早くなった。便利な携帯端末もより取り見取り。パソコンも相変わらず高機能化、高性能化が続いている。

まあ、人間のしていることは、何事においてもこんなものだから、今更これをどうのこうのいう気はないが、日々、ITに翻弄されている人、IT環境で疲れ果てている人、IT環境で仕事ができない人が増殖されているのは疑う余地がない。

中途半端に進化途上のITを使って、疲れ果てるのであれば、あと数年、コミュニケーションと見える化に関する以外のIT活用からは、距離を置いて、人間自身の考え方や仕事力を再構築してからでも遅くはない。

何度も言うが、便利だから使うだけではNGだ。その使い方は本当に健全か?

人に迷惑をかけていないか?

良くない商売に加担していないか?

仮にITをへたに使わなくても、こういうIT活用リテラシーはアナログの世界で十二分に身に付けることが出来る。

結局は、アナログの世界で仕事ができた人、アナログの世界で活躍してきた企業が、IT社会に適応できるのである。

以上