AIと全体最適・部分最適・個人最適のバランス〜“今だけ思考”の限界とAIによる補完の可能性〜|近藤昇の「仕事は自分で創れ!」
私たち人間は、本質的に「全体最適」に向いていない存在かもしれない。なぜなら、多くの人は日々の生活や仕事の中で、目の前の課題や成果に集中して判断を下す傾向があるからだ。つまり、「個人最適」や「部分最適」が優先されやすいのだ。それは一見すると自己中心的に思えるかもしれないが、生物としての生存本能からすれば、非常に自然な行動とも言える。 たとえば、目の前のプロジェクトを成功させる、部署の目標を達成する、自分のスキルやキャリアを磨く――こうした努力は、個人や小さな単位の最適化にあたる。過去の時代、社会の変化が緩やかで、予測可能だった頃であれば、それでも十分に通用した。全体最適を意識せずとも、
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