時間を決めて話しする訓練はとても重要

人前で話しすることが苦手な人は結構多い。

私もその一人だった。20代の記憶では、とにかく3分間スピーチがいやでいやで仕方なかった。


世の中、働いたり活動していると、朝礼や何かの機会に3分間スピーチしましょう、とうのは意外と多い。

私が知るところでは、プロ野球チームでもそういうことをしている球団もある。きっと、その時の監督やコーチの考えなのだろうと思う。プロの野球とショートスピーチに何の関係性があるのかと思っていた時期もある。

それは、会社を創めて、社員が増えてきて、社員教育に力を入れだした時だ。

私も自社の運営に、社員が話ししてビジネススキルをトレーニングする機会をそれなりに多くやってきた方だと思う。世の中も色々と観察していると、様々な職場や人の集まりで、3分間スピーチというのは行われている。


先日、当社が共催するセミナー&交流会で、1分間PRに遭遇した。初めてではないが、とても久しぶりで新鮮だった。20名強の方々が、順次行ったが、ご多分に漏れず、時間に収まる人、超過する人、様々だった。

中には、1分を知らせる音とジャストで終わる人もいたが、たまたまなのか、秒単位で時間を見ていたのかは定かではない。

まあ、どちらでもよいのだが、感覚的には、アナウンサーではないので、こういう場では、大体1分で良いと思う。


私は参加者ではなかったので、聞いているだけだったが、ふと、自分なら、60秒だったら、何を話しするだろうかと、皆さんが順次行うPRトークを面白おかしく聞きながら、考えてみた。


なかなか、気の利いたPRネタは浮かばない。逆に話しするネタは沢山ある。仮に順番が回ってきたとしたら、最初にひらめいたキーワードやテーマで60秒になるだろうとイメージしたてみた。つまり、よっぽど準備しない限り、アドリブになると思う。

そう考えると、3分間というのはとても長い。最近、ブログや原稿を書いていて、染みついてきたが、普通に話しする人で、1分間、300文字程度。そうすると3分間で、900文字。

私が毎日書いているブログの文字数は1500文字程度。書くのと話しするのは違うとはいえ、3分間であれば、じっくり考えて、原稿に落として話しするのにも十分な長さである。

やっぱり、何かを伝える時の文章の構成力、思考の訓練、話しするトレーニングなど、3分間というのがとても良いことに気づく。


つまり、3分もあれば、本当に充分に話しできる。これを会議で考えた場合、どうだろうか?3分話するというのは相当長い。私も5分以上話しする時もたまにはあるが、基本的に、会議などでは、よっぽど自分の役割がない限りは、短く短く話しする。その単位と言うのは1分以内だと思う。


時には、二人きりの面会でも平気で一方的に、10分以上しゃべり続ける人との遭遇もある。時々思うのだが、こういう方は、逆に人の話を10分以上聞いたことがあるのだろうかと。


話は変わるが、講演やスピーチというのがある。20分のものもあれば、90分のものもある。長さによって、話しできる量、エピソードの数、説明の深度などが変わる。

60分ぐらいになってくると、流石にアドリブはしんどい。できなくはないが、聞いている方に対して、やはり、話のストーリーやガイドは必要だ。


だから、レジュメも必要になる。世の中には、話の達者な人で、60分以上でもメモもなにもなくて、話しする人もいる。本当に話が上手な人なら良いが、普通の人ならやめた方が良い。


やはり、話したいこともメモなどで整理して、ちゃんと筋道立てて話しする。これが基本だ。

正確に話をする場合は、原稿だってよい。よく、政治家に対して、自分の言葉でしゃべるのに、原稿を読んではいけないという論調もあるが、私はそうは思わない。

自分が書いた原稿をしっかり読むことも、とても有効な方法である。いずれにしても、話しする時間の長さに関係なく、話し方も大事だが、話しする中身がもっと重要であるという事だ。


以上

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株式会社ブレインワークス 代表取締役 近藤昇