説明と理解に費やす時間を減らすことに取り組みたい

仕事を毎日していて、最近なんとかしたいと思うことがある。

それは、人に説明する時間を減らしたいことである。

単純に時間を減らしたいというよりも、効率を高めて、多くの人に私の考えや会社の経営方針や新サービスの内容を伝えたいからだ。


大企業であれば、テレビなどのマスメディアに広告を打つというお決まりの手段がある。しかし、中小企業や個人ではなかなかそれはハードルが高すぎる。

私の実際の仕事も顧客候補やパートナーに説明して、理解してもらう。というこの基本形で成り立っている。

これを立場を変えれば、人から説明してもらうのを自分が理解するということでもある。


世の中のビジネスの大半はこういう部分で時間が割かれている。

例えば、営業と言う行為が典型である。

オーソドツクスに行けば、アポイントを取り、面会の機会を得て、会社の事、商品やサービスの事、あわせて自分の事を説明と言うかPRをする。


もちろん、一方的ではないにしても、相手も少なくとも30分から60分ぐらいの時間を費やして、理解に努める。もちろん、積極的に理解しようとするケースとその反対もあり、商談の成果と言う意味で、大きく違うが、時間を費やすということでは同じだ。

また、展示会なるものが世の中のあちこちで行われている。私も時々参加するが、自分が気に入ったコーナーで眺めてみたりインストラクターの説明を聞いたりする。


コロナ禍でなくても、もともと私はこういう場所に出かけて、時間を費やすのはあまり好きではなかった。とても、効率が悪いからだ。

人に説明する仕事で、私の場合一番多いのが、社員への説明かもしれない。

当然、社員それぞれに個人差があるので、そういうギャップも意識して、説明を繰り返すことも多い。

プロジェクトの会議もそうだ。そもそも、まずはプロジェクトメンバーから報告を説明してもらって、その内容を理解するところから始まる。

取締役会や経営会議も似たような構造だ。議論と言うのはあるが、少なくとも必要事項の説明があって、参加者が理解するという構図には変わらない。


こんな仕事のスタイルを40年やってきて、習慣の中でやっているので、これでもよいかと言う気持ちの部分もあるが、きっと劇的に変えられると思う気持ちもある。最近、日増しに後者が上回っている。


こんな風に書いてくると、大抵の人はやり方に関してのアイデアは一緒だと思う。

それは、事前に動画で伝えることである。私はこの方法に劇的な変革の可能性を実感している。


こんな訳で、私は年末の挨拶を動画で発信した。

以前であれば、メルマガで行っていたが、今後は、定期的に動画で伝えようと思う。


もちろん、どんな方法でも見ない人は見ない。

しかし、活字で伝えるよりも、できるだけテキストの量を減らしてイメージを伝える。

今は、SNSなどでも動画全盛時代だ。

だから埋もれるのではという不安を持つ人も多いと思うが、それは違う。ビジネスの現場では、動画はまだほとんど使われていないのが実態だ。


冒頭から書いてきたように、人が人に何かを伝える時は、相変わらず、資料を使う使はないかに寄らず、人が説明する。それを聞いている人が理解しようとする。

これがコロナ禍になって、オンラインの機会が増えたとしても変わらない。

むしろ、オンラインだからこそ疲れる。理解が鈍る。これは誰しも経験していると思う。


説明する人は、最高の環境で録画する。聞く人は、移動中でもリゾートホテルでもどこでも聞ける。そして、説明と理解の場と、議論や意見交換の場は分ける。これだけでも、仕事はとても効率よくなるし楽しくなると思う。


今の問題を端的に書くと、一つのMTGや説明の機会に、説明と理解という工程と、議論を混ぜていることであると私は考えている。


いずれにしても、昨年はある程度準備は出来たので、今年は一気に自社で徹底し、そして、それをペースメーカーとして他社に推奨していこうと思っている。


以上

近藤昇オフィシャルサイト

株式会社ブレインワークス 代表取締役 近藤昇