バイアスは情報感度を鈍くするか?

バイアスという言葉を、聞いたことがあるだろうか?

有名なところで言えば、認知バイアスや確証バイアスがある。 


ちょっとした専門的な本によると、このバイアスは数十個以上もある。

こういう細かいことは、専門家に任せておかないと、バイアスの専門家になったとしても、バイアスから避けられるわけでもない。

バイアスは人間の本能でもあり、能力でもある。


ちなみに、バイアスを実用日本語表現辞典で調べると以下のとおりである。

英語:bias

バイアスとは、傾向、偏向、先入観、データ等の偏り、思考や判断に特定の偏りをもたらす思い込み要因、得られる情報が偏っていることによる認識の歪、といった意味で用いられる語。

バイアスは英語の bias をそのまま日本語に導入した語であり、英語の bias も日本語と同様「傾向」「先入観」など文脈によってさまざまな意味合いで用いられる。


私の体験も重ねて、要約すると概ね次のようになる。

人間は、思い込む。勘違いする。錯覚する。


記憶と言うのが典型だ。記憶ぐらい曖昧なことはない。

仕事の場面で考えると、随分前から記憶より記憶であると私は力説してきたし、三現主義を徹底してきた。PDCAも同じようなものだ。Cがなぜ重要かはベトナム人にも沢山教えてきた。

人間は、ミスをする動物である。だから、性弱説を前提に組織運営や品質管理を考えている。


情報を使う時も似たようなことがいえる。今、仕事でも日常生活でも情報を頼りにしている人は多い。しかも、これはエスカレートする一方だ。情報依存の人も増えた。情報は必要以上に溢れているし、どれが正しいのかを見極めることは至難の業である。


だから、私は一つの安心材料としては、信頼できる知り合いに頼ることと考えている。

とはいえ、やはりできるだけ独力で情報を見極めていきたい。

そのためにも、人間が陥りやすいバイアスを認知して回避する。あるいは修正するスキルは磨いておきたいと思う。


ブレインプログラミングという本にRASの話が書いてある。

少し本から引用すると、RASとは、哺乳類の脳幹にある網様体と言う神経の集まりで、体の生命活動を維持する働きだ。

ちなみに,RASとは、Reticular Activating Systemの略で、日本語では網様体賦活系(もうようたいふかつけい)とある。


これだけでも結構専門的すぎなので、以下は私の勝手な解釈を書く。


人間は、感心を持ったことに特に意識が向くようにできている。誰しも経験があるだろう。私の場合だとこの20年ベトナム情報にはとても敏感だ。これも一種のバイアスだと私は思う。つまり関心のないことは見過ごしてしまう。


とういうことは、幅広く情報の感度を磨くためには、自分が関心を持ってないに情報にどうやって関心を向けるかである。

人に言われて、人に指示されて関心を持ったとしても、それは長続きしないのは明白である。


RASやバイアスに抗って関心を維持し続けるのをどうやるか。

一つは、よく見る場所にメモを貼っておく。繰り返し繰り返し見ることによって、脳をだますことが出来る。

あるいは、信頼できる人に刺激を与えてもらう。

また、常識を疑うという話もよく耳にする。

今の常識をいきなり非常識かもしれないと言われてもピンとこない部分もあるが、実は昔の常識で今は非常識になったことは沢山ある。


人間は、科学的に証明されていると言われると、確かにこちらを信用する。スポーツの時に水を飲んだらいけないが、飲まないといけないと変わったのは、今となっては飲み屋のネタ話しだが、私たち世代としてはあり得ない常識だったのだと今でも思う。


過去を振り返ってみると、今の常識も変わることがあるというのはすんなり納得ができる。ただ、常識がいつ非常識に変わるかもしれないと思って生活すると、心は平穏ではいられない。極端な話し、何も信じることが出来なくなる。


こんなことを考えていて思うのが、やっぱり、バイアスの事を知り過ぎるのは専門家に任せて、私達は、バイアスは曖昧に認知しておいた方が良いと思う。


以上

近藤昇オフィシャルサイト

ブレインワークスグループ CEO 近藤昇