情報の水先案内人は新たな職業になりえるか?

情報の水先案内人。

この表現を聞いて、皆さんはどう思われますか?


私は20年ほど前に、こういう役割をイメージして、英語の頭文字をとってCIPと呼んできた。


私が狭い範囲で使ってきたので、全く世の中には広がっていないが、情報が洪水のように溢れる現代社会において、新たな職業として確立されるのではと思っている。


ちなみに、CIPとは、Chief Information Pilot の略語である。


最後のPilotは飛行機の操縦士として馴染みの言葉だ。

飛行機のほとんどは自動操縦できるとはいえ、緊急時や悪天候の時などは、やはり、Pilotの役割は重要だ。情報があふれる世界でもこれと似たようなことになって来たと思っている。


例えば、医療情報。

自分が何か健康を害して、病院を探そうとすると、私が若い頃ならば、電話帳で調べるか身内や友人に聞く。大体こういうことでしか調べようがなかった。今は、格段に病院を探す手段が増えた。


特にネットで調べるとその病院のプロフィールも分かるし、病院を評価した患者と思われる人たちの声まで見つけることが出来る。

あまりにも選択肢が多いし、情報量が多く、よっぽどの人でない限り、結果的には迷いに迷って、余計混乱しストレスをためる。 


そして、いっそのこと、そんな情報を知らなくてもよかったのに。というオチになる。これは、病院探しでなくても、学生の就職活動でも似たようなものだ。今は、会社の評価情報は口コミサイトのようなものも含めて、溢れている。


こういうことに全く関心を持たない私のようなタイプには大した影響はないが、こういう情報を頼りに会社選びをする人たちにとっては、負荷が増えるだけだ。


これは経営者にとっても同じだ。

経営者は情報が命と言っても過言ではない。会社の維持発展や飛躍のために、有益な情報を目を皿のようにして、アンテナの感度を日々磨きながら、見つけようとしている。


しかし、今の経営者の周りに溢れる情報量は、10年前の100倍は越えているのではないだろうか。


昔、今ほど情報が溢れていなかった時代は、情報を制する者はビジネスを制すると言われた。

しかし、今は、この情報を制することに労力を割くと、とてつもないコストであり負荷がかかる。


一昔前で言えば、世の中やライバル企業の情報に精通したコンサルタントという役割はあったと思うが、今は、個人のコンサルタントにしても情報の洪水の中でおぼれてしまう。


そういう意味でも、新たな職業として、企業1社ごとの特性に合った情報の水先案内人が必要な時代だと思う。

その一部はAI君で代用できるところもあると考える。


以上

近藤昇オフィシャルサイト

ブレインワークスグループ CEO 近藤昇