外部メモリーを上手に使えば脳の負担は軽くなる

記憶より記録。

私が長年仕事で実践している仕事の基本である。

それと同時に、私の推奨する会社運営の仕組みの根幹の考え方でもある。


最近、オンラインツールで新たな機能が追加された。録音の許可をしますかという類の確認が出るようになった。

オフラインの世界では、通常、一般的な仕事の打合せを録音することはない。また、会場セミナーでは、視聴者が録音することは原則禁止だった。


それが今のように、オンラインで仕事する機会が増えてくると、録音するかどうかの関心はおのずと高まっていた。

もともと、様々あるオンラインツールであるが、基本機能として、録音機能が搭載されていることサービスも多かった。


MTGには、議事録は付き物で、いずれは、AI君もMTGの出席者の一人となって、MTGが終わった頃には議事録をAI君が仕上げている。こんなこともそう遠い話ではない。


そもそも、全部、記録していると、便利なことも多い。やむなく欠席した人や出席していても理解が及ばなかった部分などを、聞きなおすこともできる。


もちろん、MTGは機密事項が多く、出席者や関係者以外への情報セキュリティ対策はしっかりしないといけないという手間が増えるが。


こんな風に、通常のMTGが当たり前に記録する時代が始まっていると思っている。

今後は、外部の顧客との商談なども記録が進む可能性もある。社内のメンバーで行うMTGより更に情報セキュリティ対策が必要なのは言うまでもない。


最近流行りの動画のSNSなども膨大な記録と考えるのが自然で、玉石混交の感はあるにしても、しっかり、検索キーワードを駆使すれば、様々なノウハウや知恵を発掘することもできる。それだけ数多くの人が動画を制作して投稿している証でもあるのだが。


私もブログを書いているが、このブログも記録の一つであり、比較的気軽に書きながら発想した事やその日の出来事などを記録することが出来る。


10年前と比べても、一般の人が記録を公開できる機会が劇的に増えた。

表現者が激増しているゆえに、情報は溢れてはいるが、専門知でない大衆知や市民の知が沢山記録されている時代になった。

一方で、共有先、公開先限定という使い方も見えないところでは劇的に進行していると予想する。


記憶より記録は、個人個人が特別な意識を持たなくても社会全体で急速に進行しだしたと言える。


いままでは、社会はどこかで記憶しているかどうかのウェイトが高かった時代はあった。学校時代の受験勉強に始まり、社会人になってからも、資格試験なども記憶力テストである。仕事そのものも記憶力で勝負する人も未だに多い。


コンピューターの世界では、外部記憶装置と言うのがあって、理屈上はこの装置の容量を増やせば、幾らでもデータを保存できる。


今、人間を取り巻く記録の環境を改めてみてみると、人間が記憶に頼らずとも記録を頼って生きていく時代になりつつあると私は思う。


私は、1年前に記録の世紀と命名したのだが、この1年、一気に記録社会が進展してきたと実感している。


人間には短期記憶と長期記憶があり、人間として覚えておかないといけないことは、長期記憶として覚えるようにできている。


もちろん、好んで記憶力を鍛える人は、これからもいても良いと思う。しかし、記憶することで苦労したり、何か仕事の優劣をつけたりする時代は終わろうとしているのは疑う余地のないことである。


以上

近藤昇オフィシャルサイト

ブレインワークスグループ CEO 近藤昇