人間は先々で楽になるために今の努力ができるのか?

人間は怠け者である。

私の口癖でもあり、ビジネスをするときの原点の考えである。


専門的見地からも興味があり、色々と人間自身の特性や動物としての人間や動物との違い、人間がどうやって進化してきたか・・などなど、興味は尽きない。


一方、人間のことを考えたり、理解したり、納得したりするための手がかりは自分自身とまさに今接点がある人達との関係性の中にある。


仕事をしていて、仕事ができる人とできない人の違いは、挙げていけば色々とある。 


私が真っ先に思うことは、今するべきことが出来るかどうかに尽きると思う。

大まかに言うと、大事なことを先送りする、後回しにする習慣が身につくと、これを改善するのは容易ではない。


なぜ、先送りしてしまうのか?

に対しては、大抵の人の答えは概ね次のいずれかだろう。

・今は忙しく時間がないから。

・すぐにしようと思っていたけど、他の用事をしている間に忘れた。

・まだ時間があるから大丈夫だと思ったから・・


1つ目は、先日のブログで書いたが、7つの習慣の時間管理のマトリックスが分かりやすい。

健康管理で考えるとより腑に落ちる。忙しくても、先々に効果があることに対して、少しずつでも取り組むことが大事だが、人間はなかなかできない。


2つ目は、人間には完璧はないが、仕事の基本がなっていない。

記憶に任せて仕事する人が陥るミスの典型だ。思い付きで仕事をするタイプはこの失敗を繰り返す。ToDoまではいかなくても、やはりメモなどの記録を拠り所にして仕事すれば、うっかりはかなり減る。細かく書けば、きりがないが、仕事スキルが低い典型である。


セルフチェク力と私は呼んでいる。

できる人から見れば、簡単すぎることであるが、できない人にとっては、何年たっても改善できないことの一つである。


3つ目も色々な原因はあるが、私が真っ先に挙げたいのが、夏休みの宿題感覚が身についてしまった人。

誰しも経験があると思うが、私も子供の頃、夏休みの宿題はつらかった。長い休みに入ったばかりの数日は、今年こそ、計画通りに休みを過ごそうと、規則正しい生活を始める。毎日、少しずつ宿題も進めていく。 

 

ところが、遊びの方が断然楽しいし、やっかいなことにこういう発想が自然と湧いてくる。

“まだ、たっぷり、時間はあるし、1日ぐらい宿題しなくてもいいや”となる。


そして、これが何日か続くと、次は、さらに自分勝手な楽観的な妄想が頭をよぎる。

“そうそう。毎年出来たらから、今年もできる。休みの最後の数日あれば、なんとか宿題は出来る”

そして、遊び惚ける。


結果、2、3日前から必死でやるものの、手抜きのオンパレードになる。

これは、大人になった今から思えば、先生も当然見抜いていた。先生のせいにするわけではないが、とくに、その人間本来の悪い習性を先生が改善してくれるわけではない。


こんな習慣を身に付けて、働きだすと大変なことになる。

脳の回路がそうなってしまうから、仕事と宿題は違っていても、先送りが毎日続く。

この3つ目も書き出したら長くなりすぎるので、これぐらいで終わりにしようと思うが、この3つは別々に原因となるわけでもない。

全部が絡まって混ざることもある。もちろん、他にも要因が沢山ある。


人間は、ほとんどの人が、今を如何に楽にするかを選択する。経験上、先に大変なことや苦労することを済ませることが、将来楽になると仮に分かっていても、やはり人間は弱いもので、今、楽な方を選択する。


夏休みの宿題なら、通信簿が下がる程度で済むが、仕事の場合は次元が違う。まあ、目の前の給料が下がっても良いと言う人がいるかもしれないが、悪い習慣が身につくと、生涯報酬に影響する。今の手抜きや努力不足が一生響いてくる。


では、良い習慣を見つけるにはどうするか?

答えは誰でも知っているが、これがなかなかできない。私もスポーツジムに昔通っていた時のことを、時々思い出す。

今は私は水泳だけだが、40代前半の時は、筋トレもしていた。自分でするとこれまた、妥協が早くなるが、最初の頃はトレーナーがついていた。

筋力トレーニングは、もうこれ以上できないと思ってから、更に何回繰り返すかだ。

  

これをもっと身近に言うと、エスカレーターを使わずに、階段を使うようなものだろう。

人間は誰しも、魔法の杖のような特効薬を探そうとする。

それは、“楽してに楽になりたいから”である。ただ、現実はそういうものはめったにない。

やはり、基本は先々で楽になりたいなら、今は楽ではない選択をするしかないのだと今更ながら、思う。


以上

近藤昇オフィシャルサイト

ブレインワークスグループ CEO 近藤昇