言われなくてもする人、言われたらする人・・・

人間、色々なタイプがある。これは、どこの国の人でも変わらない。

私の場合は、日本人だけではなく、ベトナム人などのアジアの人やアフリカの人と、仕事をしているが、基本的な事は変わらない。


彼ら彼女らを部下として見た場合、何か指示を出すことは多い。ところが、国籍変わらず、一定の比率で、分かれるのが、言われなくてもする人、言われたらする人。

前者は、自主的に率先垂範出来る人。もちろん、何も言われていないのに先回りしてできる人も稀に存在するが、一般的には、一度、言われたことがあり、2回目からは、学習して、何も言われなくても自主的にできる人のことである。


後者については、毎回言われないと出来ない人という言い方もできる。この後者も部下としては厄介だ。なぜなら、毎回、同じ指示をして、毎回チェックしないと仕事ができないとしたら、これはこれで問題だが、実際の組織には、もっと問題な人がいる。


それは、言われてもできない人である。

これは、日本人だけではない。どこの国の人もこういう厄介な人はいる。

つまり、言われてもしない、言われてもできない人である。組織やチームのメンバーとしては、足を引っ張る存在である。


私は、仕事や経営をするとき、PDCAを最も大切にしている。もちろん、それは土台としてと言う意味であるが、今のところ、これ以上の仕事の考え方を他には見つけたことがない。


このPDCAにしても、色々な派生的な言い方ややり方はあるが、基本は、やはり、PDCAである。Pのプランは概ね計画という意味で使うが、これは少々大袈裟なことがあるので、ここを段取りする、準備するに置き換えると、シンプルに理解できる。

仕事にしても、スポーツにしても、流石に、いきなり着手、実行することはない。やはり、準備や段取りが必要である。


個人として考えれば、自分が段取りして、実行する。これは料理を作るのでも同じである。今日の夕食のレシピを考える。すでに冷蔵庫にあるもので作る、なければ、買い物と言う段取りが入る。そして、実際に料理する。これはが実行である。まあ、普通は、味見をする。チェックである。何かスパイスが足らなければ、追加する。改善や修正のアクションである。


私達が何か目的をもって活動するときは、仕事以外でもたいていこういう感じである。これが組織やチームになると変わる。

指示をする側か指示をされる側で考えるのが一番分かり易い。指示する側は、個人で自己完結が出来る人が望ましい。

そうしないと、そもそも、段取りがいい加減になるし、PDCAを回すことはできない。


その上で、部下に指示をする。チームのメンバーには、一度言われたらできる人を是非、入れたい。こういう人は、近い将来、指示をする責任者になれる人である。

組織で活動する場合、指示されたらできる人は最低限の条件である。だが、残念ながら、指示されてもできない人かいる。こういう人をどうやって動かすか?これは、とても厄介な問題である。


ところが、得てして、こういうケースは、指示が曖昧だったり、ムラがあったり、チェックが甘かったり。結局は、指示する側の問題であることも多い。もちろん、こういう言われてもできない人を、何とか仕事させることが、ずっと、根気よくできるわけではない。


だから、基本的には、当該プロジェクトや短期的活動の中で、どう成果を出させるかであるが、結局は、そういう人も徹底的にPDCAに乗っける事である。これは、とても根気がいるし忍耐も場合によっては必要である。


だからこそ、私は、今流行りの最先端RPAを作る考えである。筋肉が衰えた人が使う、アシストスーツのようなものにはなり得ると思う。


以上

近藤昇オフィシャルサイト

株式会社ブレインワークス 代表取締役 近藤昇