人に仕事を頼むのはやっぱり難しい
仕事のやり方は、色々とあるが、一人でするか複数でするかによって、全く違う。
一人でする仕事の典型なものに、画家や作家などが思い浮かぶ。基本的に、誰かと一緒、誰かとチームを組んでいることはない。
会社で仕事するのは、全体感で言うと、一人で仕事することはない。なぜなら、組織全体で、会社としての経営目標を達成するために活動する。
会社=一つのチームといっても間違いではない。ただ、会社の場合は、人数にもよるが、社員である誰かが、他の社員に仕事を指示する、依頼することで成り立っている。社長であれば、経営幹部に仕事を指示する。もっともこのクラスになると、年度の経営計画に沿って、それぞれの経営幹部の責任者が執行するのを管理監督する役割にはなる。
組織を上から下に見ていっても、それぞれの階層で、仕事を部下に対して、指示や依頼が行われる。また、会社活動の中には、プロジェクトが沢山ある。プロジェクトマネージャーがメンバーに仕事の指示や依頼をする。まあ、ざっと考えても、複数でする事には、仕事の指示や依頼が前提になっている。
こういう風に言葉で書くと、なんのこともなく、特に、経験が長いと部下やメンバーに指示を出すことは比較的簡単な領域の様に思うが、私自身、最近、人に仕事を任せる事の難しさ、奥深さをひしひしと噛みしめている。
一言で言えば、こちらの期待通りに結果がでないということである。当然、そこには沢山の原因や問題が孕んでいると思う。
考えてみたら、人に仕事を依頼する時に、一番慎重だったのはいつごろか。多分、30代なんだろうと、私自身は思う。
20代は、やっぱり、会社員としての仕事だったので、どこか緩く仕事に関わっていて、部下に対しても、シビアに厳しく成果を求めるタイプではなかった。
ところが、自分が責任をもって会社運営を始めると、感覚的には別次元になる。なぜなら、自分の部下への仕事の依頼や指示のミスやあいまいさが、会社の業績に直結するわけである。
特に、創業時の自転車操業の時期は、一心不乱に前を向いては走っている。だから、仕事を依頼する側のスキル不足を顧みず、緊張感だけは漂わせていたような気がする。もちろん、それとあわせて、若かったこともあり、ノリも大切にしていたと思う。
それから、会社運営を10年も続けていくと、繰り返される仕事の依頼の中で、効率の良い仕事の依頼のやり方も確立していった。その一つが、7つの習慣で言うところのデレゲーションである。
そして今、冒頭で書いたように、出来ていたはずの仕事の依頼や指示の仕方をワンランク上げる必要を感じている。自分自身が、こういうことを30年続けていて、ややマンネリ感があるのは間違いない。大袈裟に言えば、創造的破壊をする時期にあると思う。
また、最近、世間で言うと個人で仕事している人との付き合いが再び増えてきた。社員と違って、一つの仕組みや仕事の型で動かすには、骨が折れる。一方で、社員でない自由度をどれだけ活かすかという事も重要だ。
しかも、世の中は、情報が飛び交う時代、ネットで様々な人がつながる時代。私にとっても、仕事のやり方を大幅に変える時期に来ている。
ただし、根本は変わらない。どこでどんなやり方で働いても、やはり、チームとしてどうやって成果を上げるか。それは必ずしも、会社という単位でないものもある。社会貢献の活動もあったり、目的を持った人のつながりであったりする。
もう少し試行錯誤していけば、新たなる仕事のスタイルが生まれると確信している。
以上
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