人を紹介するされるの私なりの流儀

仕事柄、私は人を紹介することも、人を紹介されることも多い方だと思う。

実際、この数か月は集中的に、信頼できる人から色々な人を紹介された。

だからこそ、優先して面会をしていった。

それはそれで、スケジュール的には結構ハードだったが、実りはとても大きかった。


やっぱり、信頼できる人からの紹介は、すごくありがたいし、今やっている活動が加速される。そして、出会った人との新たなる取り組みや活動のネタが発生する。

今まで以上に、紹介していただくことが増えた中で、改めて紹介について考えてみる。


紹介される話から書いたが、それ以上に、人を紹介することも多い。

そもそも、私はBtoBを軸に会社経営をしているので、経営者との付き合いが多い。

だから、経営者と経営者を紹介することがベースになる。


もちろん、弁護士や会計士と言った専門家やビジネスパーソンを経営者に紹介することもあるし、その逆もある。

大雑把に言えば、私の場合は、馬の合う同士を紹介するようにしたいと思っている。

何をするかより誰とするか、という私の行動原則に則っているつもりだ。

もちろん、顧客候補を紹介することもある。そうなると、単純に営業パーソンを経営者に紹介するのか?と言えば、私は、単なる売込みであればしない。

そうではなくて、人物的に接点を持つと双方向で様々な可能性が広がると思えば依頼された時は喜んで紹介する。

紹介して欲しいと様々な形で頼まれることはあるが、セールス以外はほぼ断ることはない。


会いたいと思う人を会いたいと思われる人に紹介できる立場にいることをありがたいと思うし、逆に紹介されると基本的には嬉しいものだからである。

それと根底には、人は出会うべくして出会う、それもお互いにとって最高のタイミングで出会うと思っているので、自然体で、自分が仲介者になれる喜びを感じることが多い。


これは逆もしかりで、誰かが誰かを私に紹介いただけるとして、とてもありがたいが、今紹介してくれる人がいなくても、いつか巡り合うと思っているところもある。


実は、会社としては、交流会やビジネスマッチングを国内外で開催してきた。これも仕事の一つではあるがシンプルに出会いの場の創出でもある。ただ、個別の紹介とは違って、誰が誰と仲良くなるかの予想は出来るものではない。   


例えば、当社でベトナムエアラインをチャーターして、ベトナムで当社が行う越日文化経済交流会に経営者を中心に140名近く現地にご案内したことがある。一つは、参加者同士の交流が当然生まれる。そして、意図的と偶発的な両面が相混ざりながら、つながりが生まれる。

その視察ミッションの間だけで終わる人もいれば、その後、ずっと、交流や付き合いが続いている人もいる。こうなると、とても私たち主催者側は、どんなつながりが生まれたか、誰と誰が馬が合うかまでは責任が取れないし把握しようがない。


こんなことを、東京、大阪を中心とした国内と、ベトナム、ミャンマー、ルワンダなどの新興国での開催を合わせて、100回は越えている。延べにすると日本人だけでも1万人を超える。

そこに、ベトナム人などの参加者との接点を入れると誰がどこで出会ったかは把握しようがない。


ただ一つ、ある人にとって、こういう交流会が初めての当社との接点であっても、私や当社と付き合いが続けば、つながりが出来たと言うことは巡り巡って知ることが出来る。


今も世の中には結構存在すると思うが、創業間がない頃、会員制に近い交流会で、そこで発生した出会いや商談は、主催者に報告すること、こんな取り決めの交流会に参加したことがある。

私はこういうのは面倒くさいし、ビジネスライク過ぎるので、性に合わないから参加しないようになった。


一方、だからと言って、全くフリーで人を集めると、先ほど少し書いたように、営業パーソンの売り込みの場と化してしまう。そもそも、本当はそういう目的の会は世の中に結構多い。私は、もちろん、こういう場には出ない。


そんな経験も踏まえて、ここ10年ぐらいは交流会にしても、個別の紹介するにしても、私なりの流儀がある。

先ほど書いた、ひとつは、何をするかより誰とするかである。もう一つは、紹介する紹介される交流会で出会う、他にも色々な出会いがあるが、結局は、当人同士次第であること。


仲介者となった私が介在することでもないし、交流会を開催した当社が気にすることでもなく、また、紹介していただいた時に、紹介者の反応をうかがうこともなく。常に自然体。


紹介者になる、紹介者から紹介してもらう、交流会を開催するなどは、単なるきっかけで、お互いに必然があれば、どこかで出会っているだろうし、出会うだろうと考えているからだ。


最後に一つ、かなり深い信頼関係にある人からの紹介はほぼ外れることがない。だからこそ、そういう方に人を紹介するときは、これからも、緊張感をもって紹介したいと思う。


以上