仕事は一石何鳥でするのが良いか

一石二鳥という有名な言葉がある。

読んで字のごとく、石を一つ投げて鳥を2羽落とすことだ。


なるほど、狩猟民族としては素晴らしい成果だ。

これと似たようなことは身近でも沢山ある。

言い方を変えれば、一回の機会で2つの目的を達成することだろう。


例えば、ゴルフでもシンプルに考えれば、一石二鳥である。

ゴルフ自体を仲間で楽しむのと日頃の運動不足解消という具合に。


実は、私は、会社を創業した頃から、一石五鳥を標榜してきた。

実際に社員教育でも頻繁に題材にしてきた。

拙著“仕事は自分で創れ”“バカモン”にも書いた。


自分への意思表示の意味でもあったが、せっかく仕事するのだったら、一石で鳥が何羽も落とせるような目的意識が大事だと思って、良く使ってきた。


これは欲張りの話とは違う。

例えば出張する仕事をしている人は多いと思う。

国内海外問わず、出張はコストがかかる。

当然、コストに見合う何らかの成果は出張前に期待される。たいていの人は、最低限、その目的を達成しようとする。そして、その最低限の目的を達成して終わるかそれに届かないかだ。


私の会社の場合だと、SNSや自社のオウンドメディアで様々な情報発信を行っている。

だから出張する社員には言う。せっかくなので行った先での出来事や面白いことを発信して欲しいと。もちろん、それは発信できる場があることと、発信しても良い立場の人に限るが。


私自身もそれは実践する。

私もなんだかんだ言って、出張するとコストがかかる。できることなら、先の先までつながるような何かを見つけたい。


だから、SNSに発信することは言うまでもなく、写真や動画を沢山取りダメする。そうすると、数年後に使えるチャンスが日増しに増してくる。

こんな風に考えると誰でも出来そうに思うのだが、なかなかできない。


なぜ、出来ないのだろうか?


あれこれ考えて行動するのが苦手で負荷になる人もいる。ある意味、1点集中型の人も重要な戦力で、そういう人には確かに向かない。


色々なタイプの人がいるが、そもそも私の一石何鳥かの実行の根底には、いまだけの仕事でない仕事を見つけることだと思っている。


会社の経営者にならなくても何らで部下を持てば分かるが、部下に期待することは、一つでも先んじた提案、積極的な仕事、ありがたい余計な仕事である。


逆に言うと、言われたことだけする社員はとても貴重でありがたいが、企業を成長させる原動力としては不足だ。やはり、プラスアルファを実践する社員の登場が、組織をマネジメントする人なら誰しも思う共通の願望である。


どんな組織でも、2.6.2の法則が当てはまると世間では言われているが、私の経験上も確信の事実である。仕事ができる人できない人という区分を度返しして、先の事もする人、今だけする人、今だけすらできない人。

こういう区分でも2.6.2になると思う。私の言う一石5鳥の根底はこういう考え方である。


とは言え、私も人間、皆人間。人間は本能的に今だけに強く意識が向くようになっている。


それを先のことまで考えて行動するにはやはり、強い動機がいる。

社会のため、地球環境のためでもよいだろう。地域貢献でもよい。困った人をサポートする話でもよい。自分の老後を考える話でもよい。


日本もそろそろ、会社のためのみの仕事から、変わる時だと思う。

社会や未来や自分のために仕事をするという意識がベースにあって、結果としても今の会社の今の業績のためという結果も生まれるような循環に変わるターニングポイントであると思う。


以上

近藤昇オフィシャルサイト

ブレインワークスグループ CEO 近藤昇