一寸先は闇、それとも一寸先は未知

人間は先や周りが見えないと不安になる。


ところで、暗闇が好きな人はいるだろうか?

私が知っているところでは、人類誕生した時、夜は月明り以外なかった。人間は本能的に暗闇では恐怖を感じるが、今の先進国ではそういう経験をすることはめったにない。

よっぽど、田舎の山奥に行かない限りは。


先行き不透明という言葉や、将来に対しての不安が蔓延している国、それが今の日本だと思う。

様々な日本の特徴を説明するアンケートやデータでもそれが見て取れる。


日本には、今にも満足できず、先行き不安が先行している。私は、常にベトナムなどの新興国と比べてきたと言うか、時として、新興国を基点に日本を視てきて思うことがある。やっぱり、豊かになり過ぎて、便利が当たり前になって、今の状態に慣れてしまった反動だと思う。


マズローの欲求ではないが、すでに物質的な欲求を満たすことは頂点に立っている。だからこそ、すでに心の豊かさを求める時代に入ったのが日本だと思う。


少なくとも、戦後復興の過程で、劇的な経済成長を達成した日本。新興国に行っても、この反骨心というか逆境から這い上がった国として尊敬されているところも多々感じる。


しかし、ある意味頂上まで上り詰めて、目標を失っている。登ることばかり考えて、下りることに恐怖を感じている。これが今の日本ではないだろうかと思う。


今は、確かに何から何まで変化が激しい。

そんなに急いでどこ行くの?

こんな感じが日本中漂っている。


もちろん、今でも地方に行けば、農村や漁村の風景の中に穏やかなのんびりとした生活を垣間見ることはできる。私は、いっそのこと、一部の都市を除き、こういう田舎での生活をもっと多くの人が実践して、時間的にもゆったりと、ストレスからも解放されて過ごせばよいと常々思っている。


また、そういう場所や機会や活動を色々と試行錯誤しながら、創っていこうと思っている。


過去と比べると愚痴がでる。不満も口に出る。ああすればよかったこうすけばよかったになる。 

しまいには、他責に変わる。


言われた方もどんな立場の人でもストレスになる。また、そういうストレスが溜まった人が、まだ、どこかで誰かに対して、他責をする。私は、日本は20年以上前から、不満やストレレスが増殖される悪循環の社会になっていると思っている。


だからこそ、すんだ過去のことはおいて、これから先のことを見て行動すればよいと思う。そういうと、こんどは先が見通せない。日本の未来は暗いとなる。どうどう巡りだ。


先のことは、過去の延長線上にないことも見えてきた。いままでの常識が通用しないことも多い。当然、仕事に関して言えば、いままで積み上げてきたことが活かせないかもしれない。そして、良く分からないITが浸透している。何から何までが未知なのである。


ところが、なかなか前向きな気持ちにはなれない。それは、やはり、今の日本は恵まれ過ぎているからである。

日本が本当に自力で立ち上がるには、もっと、厳しい環境、もっと大変な状態にならないと無理だと断言する人も増えてきた。


そういう方は、とっくの前からピンチはチャンスなりを実践してきているし、このコロナ禍でも積極果敢に未知に挑戦している。


必然的に大人の言動が子供たちに少ながらず影響する。テレビやネットを子供たちが見たらどう思うだろうかと、毎日のように心配になる。


せめて、身近にいる大人としては、将来が見えない、先行きが不透明だから不安なのではなく、未知はワクワクするし、何かに縛られることなく自由にチャレンジできる、可能性を見つけることが出来る素晴らしい時代であることを、率先垂範して伝えていこうと思う。


以上

近藤昇オフィシャルサイト

ブレインワークスグループ CEO 近藤昇