健全で健康な経営を実践する時代

健康経営。

皆さん、耳にしたことがあるだろうか?


経済産業省が人生100年時代を見据えて、企業の社会的責任も含めて、健康経営を推進している。認定制度もあり、多くの企業が参加している。私の身近の企業も何社か当たり前に健康経営に取り組んでいる。


経営者が社員全員の健康を願い、その実現に向けて様々な取り組みをすることは責務だと思う。しかし、ことさら健康経営が話題になって取り組みが必要だと言うことは、そうなっていない現実があるからだと思う。


健康経営はリスクマネジメントの一環であるとも言える。

個人の健康管理で考えたら分かり易い。病気になってから治療することも重要だが、今は、未病対策の時代だ。将来起こるかもしれない危機に対して、今から対策をする。


会社にはリスク要素は沢山ある。

顧客のクレーム、商品による事故、風評被害、情報漏洩などなど、日増しに経営環境は厳しくなる実感がある。加えてIT社会が浸透するとますますリスクに振り回される。


健康経営とは、そういう中でも組織のベースとなる人が健康であることを目指している訳だから、リスクマネジメントの根幹と言える。


また、社員が会社を退職した後でも、健康管理をしっかり行うことに対して、企業が責任を持つべきという変化は、企業の社会的責任の一つに、生涯現役社会の実現に向けた重要な役割を企業が担っていることの自覚を促す。


私は、改めてこの健康経営に向き合っていきたいと思っている。

その上で、私が健康経営とセットで考えるべきだと思うことが、健全経営である。


健康経営と似たような言葉に思えるが、根本は全く違う。

健康経営とは社員が心身ともに健康であることという意味だ。

健全経営とは、企業が行っているビジネス、商品、サービスが健全かという意味である。

健康経営が出来ていても、健全経営が出来ていなことは多々ある。


健全が何かを言う前に、不健全とはどういうことかを幾つか書いてみる。

一つは、外国人技能研修制度を考えてみる。

この制度を悪用して、くやゆ労働搾取と非難されるような企業も少なからず日本にはある。


もう一つはITビジネスの世界であるが、巧みにインターネットの仕組みを使って、顧客をだます商売が横行している。表向きは健全な経営を唱っていても、見えないところで搾取をしているようなビジネスは結構ある。


作り話で、商品を売る会社も後を絶たないが、こういうのは論外である。

このあたりまでは、誰が考えても不健全だと分かるが、これから時代が求めるものは更にハードルが高くなる。 


SDGsに代表されるように、一見、きれいごとのように思える活動が当たり前の時代は目の前まで来ている。その背景は、このままでは地球は持たない。人間が住める場所ではなくなる。それは=地球を破壊することになる。


目の前のお客さんに対して、健全な商売をすることはもはや当たり前で、これからの時代は、


健全な地球のために何をするか?

不健全な事に加担していないか?

不健全なサプライチェーンの中に取り込まれていないか?


こういう意味での健全経営を実現することは至難の業であるが、少なくとも世の中が変わり始めている。健全経営が実現できるなら健全経営も私は実現できると思っている。


以上

近藤昇オフィシャルサイト

ブレインワークスグループ CEO 近藤昇