出る杭になりにくい国、日本は変われるのだろうか?

今、親として大人として、子どもたちに

“出る杭になりなさい”と本気で言えるだろうか?


この10数年が顕著だが、出る杭の足を引っ張ろう、揚げ足を取ろうという風潮がものすごく蔓延していると感じる。

その最大の原因は、SNSに代表されるネットだろう。


今では当たり前になったが、メジャーなヤフーなどにしても大抵の投稿記事にはコメントが書けるようになっている。私も時々眺めることはある。


例えば、先日のゴルフの松山選手の優勝や池江璃花子さんの活躍ぶりには私も嬉しかったし、心が揺れる。そんな時に、称賛する記事に対するコメントを見るとそれはそれで楽しいし、共感できる部分も多い。


流石にこういう快挙を批判するコメントは皆無だ。一方で、人間の毀誉褒貶ぶりがネット上で増長されて、今では炎上対策なるものまで登場している。


昔から世間でも言われてきた。中途半端に出るから叩かれる。突出すればよいと。

確かに一理はあるが、そんな無理筋な話では日本は変わらないだろう。そもそも、最初から出る杭になる人は、人に何を言われようと関知しない志の高さと勇気が必要だと思う。


いまの世の中には、ネットの世界で炎上を自ら誘発して、それで商売につなげる人達がいるのが事実だ。単純にネットでは、人の本音が暴露されやすいというのもあるが、厄介なのはこういう人たちが、不健全なビジネスを幾らでも作れてしまうことにある。


この出る杭になると言うのを言い換えると、失敗を恐れない。ということでもある。


日本は、外国に比べると失敗を極端に怖がる国である。よく、オリンピックなどで話題になるが、金メダルをとれなくて国民に申し訳ない。というコメントが典型だ。

もちろん、愛国心であったり、自己肯定感であったり、そういう気持ちが強く出ての発言だと思うが、日本人は、背景には失敗を看過できない国民性があるとの意見も多いが、私も同感だ。


この背景は根が深く複雑だと思う。島国であることや遺伝子の特徴も根底にはあると思う。

ただ、今は、グローバル化がどんどん世界で進行している。これは大都会だけの話ではなく、日本の地方でもグローバル化とは無縁ではない。


私は、大人が自ら挑戦して失敗することも素晴らしいことであると思っている。大人の率先垂範を子供たちにと伝えていくことが大切だと思う。


例えばスタートアップという起業が確かにある。しかし、この定義ぐらい曖昧なものは無い。短期間でスケールアップする起業のことだと言えば、なんとなく分かるが、その意義はあまりあるように思えない。


ひところ、GAFAを称賛していた人たちはどうなってしまったのか?情報系のプラットフォーマーが巨大化して影響力が多大になってきた今、批判と規制の嵐だ。


ようするに急激に独占状態で発展する企業に健全なるものは無い。という自然の摂理だと思うが、それでもIT系のスタートアップをはやし立て生み出そうとする日本の風潮は大丈夫かと本気で心配になる。


日本は、世界マーケットで大企業を生み出すことに価値がある訳ではない。ちいさくても良いので、世界のマーケットで、出る杭になる起業家がどんどん生まれる国の姿が望ましいと思う。


シニア起業や女性起業家などが増えて年齢性別問わず多様なビジネスが生まれてつながる。こういう時代を日本が世界でリードできる絶好のチャンスだと思う。


以上

近藤昇オフィシャルサイト

ブレインワークスグループ CEO 近藤昇