PDCAを軽んじる人に限って仕事が我流である

最近、私の仕事の周りではPDCAが以前よりも目につくようになった。


民間企業では今や当たり前だが、最近は行政や第一次産業の世界でも取り組みの計画や実践事例が増えてきた。


私は、PDCAについては、万能だとは思っていないが、長年の経営と仕事の経験上、このPDCAサイクルを実践する土台無くして何も成り立たないと思っている。


仕事というのは、結果が大事だ。もちろん、プロセスが大切なのも言うまでもないが、大雑把に言うと、大企業も中小企業も行政も結果重視だ。

結果良ければ、すべてよしの仕事は実に多い。


私の考えは違う。仕事はプロセス重視で結果重視だ。仮にどちらが大切かと問われると、間髪入れずにプロセス重視と言う。


この理由は単純だ。当たり前すぎることだが、プロセスがあって結果が出る。

しかし、プロセスがいい加減でも結果はそれなりに出ることもある。

結果オーライで良いと考えている人の多くは、今のプロジェクトや業務のことだけ考えている。また仕事の効率や生産性を考えていない人にも多い。


つまり、どんなやり方をしようとも、どんなに時間を要しようとも、結果が出ればそれで良いと考えている人達だ。

悪く言えば行き当たりばったりの人。世間では、結果が出せない人よりはましだと言う人もいるが、私はそうは思わない。プロであり一流である人はプロセスも結果も重視する。


PDCAは言い方を変えれば実に辛気臭い取り組みである。来る日も来る日もPDCAでは、あまりにも機械的な感じでつまらない。

根気のいる取り組みである。しかし、この重要性は日本人には身近のことを考えてみたらよく分かる。


日本のように高品質、高サービスの国はどうやって出来上がってきたか?

特定のスーパーな経営者やプロの個人の力量で結果を出してきたのではない。

やはり、日本の特徴と言えば、チーム力だ。

チーム一丸となって、目標達成に向かって、ひたすらPDCAサイクルを回す。

上昇スパイラルが出来てくれば占めたものだ。それはもはや組織としての習慣化が出来た状態だ。


最近、行政の取り組みとしてもPDCAの導入が増えてきたと前述した。

この最大の理由は、予算が縮小され、予算の執行の見える化が進む中、いままでのやり方の踏襲では、結果が芳しくないからだろう。


ある意味、民間企業と同じで、我流の通用しない時代であるとも言える。

行政にしても民間にしても、どんぶり勘定の時代はとっくに終わった。


限られた予算間中で、いかに効率よく結果を出すか?行政には利益と言う概念はないが、仕事の結果のパフォーマンスを向上させる必要には迫られている。


まして、デジタル化推進がいよいよ本格化する。

属人的な結果ありきの仕事はデジタル化には不向きである。

また、デジタル化が推進するということは、行き当たりばったりの仕事ではなく、PDCAサイクルを回しながら、組織運営やプロジェクトの遂行がなされていくと、プロセス全てを記録することが出来、標準化やノウハウの蓄積が容易にできる。


今後ますます、社会全体のPDCAが浸透していくと思っている。

もちろん、日本は新興国などに比べて相当PDCAの実践レベルは高い。しかし、それでもいたるところに、無駄な仕事や効率の悪い労働が膨大にある。


PDCAの実践とIT活用は切っても切り離せない関係にある。

国をあげてDX推進に躍起なっている今、急がば回れ。まずは、PDCAサイクルを根付かせることから取り組むのが一番の近道である。


また、長年、ベトナムの新興国などの教育サービスとしてPDCAを軸にしてきたが、この3月に発売したPDCAの教育用書籍の英語版を活用し、世界の新興国の人材育成にも貢献しようと思っている。


以上

近藤昇オフィシャルサイト

ブレインワークスグループ CEO 近藤昇