アフリカの発展に関わることで日本人が得るものは?
アフリカがラストフロンティアとして話題になるようになり久しい。TICADのように、日本も国を挙げてプレゼンスの発揮に躍起になっている。国の政策でABE(African Business Education for Youth)イニシアティブが施行され、アフリカ人材育成にも力を入れてきた。
この制度などを活用して、私の会社でもすでに20名近くのアフリカ出身インターン生を日本国内で受けて入れてきた。おかげで、アフリカに一層、精通するきっかけができたため、今後も継続していこうと考えている。
すでに、JICAを中心として、多くの日本人が現地のサポートや発展のためにアフリカで活動している。その方々から現地の話を聞く機会は多いが、日本と比べるとあまりにも環境が違いすぎるアフリカの大地で、驚くばかりにタフに活動する姿勢には敬服するばかりだ。
日本にいると日本人の弱点ばかりが取り沙汰されやすいが、少なくとも、アフリカの現地で活動する彼ら・彼女らの努力が現地の発展に繋がって欲しいと願うばかりである。
ここで日本人らしいアフリカなどの新興国に対する貢献を考えてみたいと思う。
日本がアフリカに対する貢献でITやテクノロジーを持ち込んでビジネスを構築したり、貧困脱出のきっかけを作ろうとしたりする活動をよく目にする。これはこれで大歓迎だ。しかしどうも今の日本の動きは、常に部分最適に走りすぎている。もう少し、言葉を選ぶと、「個人最適」で物事進めようとしているように見える。
アフリカの発展とは、そもそも一国単位の発展でもなく、アフリカ全体の発展だけを指すものもないと考えている。
今、アフリカには手垢のついていない大自然と、そこで人間らしく生活する姿が残っている。先進国の私たちが失いつつある生活や伝統、文化も大切にして生きている。テクノロジーは人間の生活に便利さを与えてくれる反面、人間らしく生きることの素晴らしさを感じる力を希薄にさせる。
ITが世界に広く普及した今こそ、人間自身の成長が必要だと思う。そういう視点でアフリカを見ると、人間らしく生きることの大切さに気づき、それを世界に再度伝播していくことが重要だ。
日本人はこのような活動においてアフリカにも、世界にも貢献できるのではと考えている。
日本人は、人間らしさを見つめなおして、日本人らしさを発揮しアフリカの発展に貢献する。こんな姿を目指していきたい。
最後に私が好きな本を紹介したい。
以上
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