つながりを活かす知的健康経営の勧め

会社経営は、大きく変貌できるか?
ビヨンドコロナが大きな試金石になるのは間違いない。
 
企業が変わる前に、世界の生活者が変わりつつある。
そして、社会が変わる。
社会に適応できない企業は生き残れない。
必然的に企業が変革する。
変革する企業だけが次の時代の経済メカニズムを担うことになる。
 
企業経営で、私が一番大切にしているキーワードは健全である。
 
 

 
 
儲けだけを優先してきた結果、大きな歪を生み出した。地球に対しても深刻なダメージを与えてきた。何のための経済活動だったのか?豊かになるため?幸せになるため?資本主義社会での競争原理は本質的な部分なので、これを否定するのではない。
 
しかし、人間は本来、身勝手な動物で、自分本位に走りがちだ。一方で、人間は社会的動物であると言われている。社会的であるがゆえに、今まで存続してきた。常に人間はジレンマとの闘いでもある。
 
エコシステムが様々な分野や課題解決の魔法の杖のように提唱されている。
今のところ、”エゴ“システムが支配した経済メカニズムを打破できるほどのパワーは持ち得ていない。
 
私は、以前から、大企業が社会を変えるのは限界があると考えている。
なぜならば、社会は、いわゆる大企業の経営者と会社員だけで全て構成されている訳ではない。中小企業も数百万社ある。
そして、老若男女、働いていない立場の人も含めて、日本だけでも様々な生活者が暮らしている。
そして、近年では労働力不足を新興国の若者に埋めてもらっている。
 
本当に、これらの人達が望む社会になっているか?経済優先の社会で、知らないところで、あるいは見て見ぬふりをして、彼らに負担を強いていないか?立場の弱いものが強者の犠牲になっていないか?
 
最近、私が頻繁に使うようにしているのが、
“つながり”である。
その結果、自然とつながりを大事にしている方々と加速度的につながっていく。
これは経営者同士の話だけではない。
 
 
 
つながるとは、そもそも、社会的動物である人間が本能的に指向してきたことである。
私は、人間はつながることを活かす能力があると信じている。
 
今の、このコロナ禍の難関を打破するためも必要なことがつながることだ。
では、問題は、誰と誰がどのようにしてつながればよいかである。
 
 
 
今までは、力のあるもの、大きいもの、権力があるものが主で、中小企業は従の役割に甘んじることが多かった。
 
今は大きい小さいではなく、皆が責任主体になって主役になれるチャンスがある。ただし、その時に重要なのは、体力や資金力や立場に相応したリスクテイクをすることが条件だ。
 
他人のふんどしで相撲を取る人ばかりで、自らリスクテイクしない人が何人集まっても、新しいものは生まれないし、改革など到底不可能である。
 
中小企業はもともと、リスクのある立場だ。
こういう不平等を是正して中小企業の活躍の機会を創出する。ここにネットを上手に活用する。つながることで、強みが強化される。目的意識もレベルが上がる。
そうすれば、中小企業の活路も開ける可能性がある。
 

 
 
 
産官学も言葉ではつながっているが、実態はそうではない。
金融機関と中小企業の関係もそうだ。
企業同士のつながりもある。
様々なつながりを知的経営に活かしていける時代がもう目の前まで決ている。
 
今、健康経営も日本の企業が責任を負う時代だ。
健全な高齢社会の構築には不可欠である。
私は知的経営と健康経営を一緒に取り組むことが自然体の経営ができると考えている。
それを知的健康経営と定義した。
今後、この考えをつなげていこうと考えている。
 
 
 
以上

近藤昇オフィシャルサイト

株式会社ブレインワークス 代表取締役 近藤昇